梅の実学園・なんでもマニュアル図鑑

生活に関するマナーや自己啓発、雑学を集めた教養ページです。

憲法と日本

明日は「憲法記念日」。

現在の「日本国憲法」が作られた日です。

今日は日本の憲法とその現代に取り巻く日本社会についてお送りします。

 

1.憲法の定義

憲法は国家の組織や権限、統治の根本規範(法)となる基本原理・原則を定めた法規範で、世界各国にあります。世界の憲法もいろいろありますが、ここでは日本の憲法について紹介します。

 

2.大日本帝国憲法

大日本帝国憲法は戦後初期まであった日本の憲法で、近代立憲主義に基づいて作られました。

今のような日本国憲法とは違い、立憲主義で、言論の自由などが法律の留保の元で保障されたり、天皇が主権にするなど、国民の意思を無視したものでした。

戦後のポツダム宣言により、大日本帝国憲法は廃止になり、現在の日本国憲法に変わりました。

 

3.日本国憲法

日本国憲法は戦後のポツダム宣言を受諾し、GHQ連合国軍最高司令官総司令部)の監督のもとで、現在の日本国憲法ができました。

大日本帝国憲法との違いは天皇を国民の象徴であること、内閣の制度が変わったことなどです。

日本国憲法はいろいろな権利がありますが、特に重要な原則が前文に書かれている「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」の三大原理です。この三大原理があることで、国民が主体となった社会、世界平和の社会、一人一人の個性を尊重した社会があるのです。

 

4.憲法改正

日本の憲法は戦後から一貫して憲法の内容を変えていませんでした。

しかし、安倍政権によって憲法を変えようとしています。

憲法の権利の中で変えようとしているのが「集団的自衛権」です。

この「集団的自衛権」行使に伴う「安全保障法案」が2015年に与党の賛成多数で可決・成立し、一部を除き、今年施行されました。「安全保障法案」を施行をするには、「集団的自衛権」行使のための憲法の解釈を変えないといけないからです。

集団的自衛権」行使が可能になれば、日本の自衛隊が海外の戦場に送り込まれ、戦場で被害に遭う恐れがあります。自衛隊が減少すれば、若者を中心に一般の国民が戦場に送り込まれることになります。

国民の中には憲法改正に賛成の人もいますが、多くの国民は反対が多いです。

特に「太平洋戦争(第2次世界大戦)」では広島と長崎に原爆が落とされ、戦後になって沖縄が本土返還になったものの、いまだにアメリカ軍基地の存在があります。原爆の被爆者は現在では減少はしているものの、戦争の悲惨さを後世に広めなければなりません。原爆の被爆者を含め、戦争の経験者が全員いなくなれば、多くが戦争を知らない国民となり、戦争が風化されることになりかねません。

自衛隊は海外の戦場だけでなく、国内の人命救助や災害支援など、いろいろな仕事があります。自衛隊員を海外の戦場に送り込んでしまっては、自衛隊が成り立たなくなります。

 

今日、明日は家族で憲法のことについて、改めて考えてみませんか?

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*参考リンク*

ウィキペディア憲法):http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E6%86%B2%E6%B3%95

ウィキペディア大日本帝国憲法):http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E5%A4%A7%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E6%86%B2%E6%B3%95

ウィキペディア日本国憲法):http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E6%86%B2%E6%B3%95

ウィキペディア日本国憲法改正案一覧):http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E6%86%B2%E6%B3%95%E6%94%B9%E6%AD%A3%E6%A1%88%E4%B8%80%E8%A6%A7

 

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