人間生きていると、やがて死を迎えることになります。
死を迎えるにあたり、必要なのが「終活(しゅうかつ)」です。
終活は死を迎える準備をすることで、もし自分が亡くなった時に、残された遺族が遺産や遺留品のことで混乱を招くことを防ぎます。
というわけで、終活の準備についてお送りします。
1.遺言書
終活の際に絶対的に必要なのが、「遺言書」です。
遺言書は自分で遺言書を書く「自筆証書」と公証役場の職員等に依頼をして、遺言書を書いてもらう「公正証書」の2種類あります。どちらでも作成してもOKです。
自筆証書では自分で遺言を書くので、公証役場等に依頼する手数料もかからないので経済的。公正証書では公証役場の職員に依頼する公的文書なので、改ざんの心配もなく安心です。
デメリットはその逆で、自筆証書は相手に改ざんされる恐れがあることと、紛失する恐れがあります。公正証書では手数料がかかることが大きな問題です。自筆証書は文書で手書きで書かなければなりません。パソコンでの入力や親族等に代筆するのはNGです。
遺言書は誰でも書けるわけではありません。遺言書を書ける対象年齢は15歳以上で、その年齢を超えても、障害等で意思能力がない場合は対象外となります。
公正証書を作成する際でも証人が必要で、未成年者と法的に利害関係のある人は対象外となります。遺言書は弁護士や司法書士に依頼することも可能で、わからないことがあれば弁護士等に相談するとよいでしょう。
遺言書とは別に、遺留品やその他手続きなどを記す文書のことを「エンディングノート」といいます。
エンディングノートは法的効力のある遺言書とは違い、書くのも自由ですが、もし自分が突然亡くなり、残された家族は遺留品等をどうしたらいいか迷ってしまい、混乱を招いてしまいます。
エンディングノートに書く事項としては以下の通りです。
・遺留品
・生命保険、損害保険の種類(保険証書は必ず保管すること)
・不動産関連の書類(不動産登記、借家の契約書等は必ず保管すること)
・公共料金を支払っている会社名
・友人、知人の連絡先
・所属していた(いる)会社の連絡先
などです。
専用のエンディングノートに書くのが基本ですが、パソコンで作成して、プリントアウトをしたり、メモリに保存するのもOKです。
3.終活をしなければならない人たち
終活は誰でもできるわけではありません。
基本的に未成年者や30歳以下の若者が終活をするのはまずありえません。
終活をしなければならないのは、高齢者と病気のリスクが高くなる可能性がある40歳以上の中高年の方です。
病気や事故になってしまうと終活ができにくくなるので、できれば元気なうちから終活をはじめましょう。
自分の家族が自分の遺産のトラブルに巻き込まれないように、今から終活をはじめましょう。
*参考リンク*
終活のススメ(梅の実学園の仲間たち):http://umenomi-gakuen.hatenablog.com/entry/2014/04/15/140000
遺言は書く?(梅の実学園の仲間たち):http://umenomi-gakuen.hatenablog.com/entry/2017/01/05/160000
(リンク記事ではそれらに関する記事のリンクも貼っております)
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