梅の実学園・なんでもマニュアル図鑑

生活に関するマナーや自己啓発、雑学を集めた教養ページです。

贈り物のマナー

会社での付き合いもいろいろあるよね。

贈り物もその一つ。

ふだんからお世話になった人たちに感謝の気持ちを込めた贈り物は誰もが喜ばれます。

今日はビジネスにおける贈り物のマナーを紹介します。

 

1.贈り物の基本

定期的にある贈り物は年に2回です。

 

お中元:7月上旬~15日ごろに贈る夏の贈り物。以降、8月8日頃までは「暑中御見舞」、それ以降は「残暑御見舞」で。

お歳暮:12月上旬~20日ごろに贈る冬の贈り物。以降、元旦から7日までは「御年賀」、それ以降は「寒中御見舞」で。

 

品物は食品や日用品がほとんど。食品では調味料や飲み物、缶詰などが多いです。お中元ではそうめんや水ようかん、果物など、お歳暮ではハム製品など。

相手の好みや家族構成を知ってると、より気のきいた贈り物ができます。

 

カタログギフトや商品券でもOKですが、相手が目上の方なら避ける方がベターです。

価格は3,000~5,000円程度が目安。

 

先方が喪中でも、贈っても失礼に当たりません。基本的には両方、どちらかの場合はお歳暮を贈ります。

おうちを訪問して直接渡すのがベストですが、あいさつ状を別途送れば、デパート等から発送してもOK。

ただし、会社関係の場合は注意が必要です。公務員や政治家に対しては法律で物を贈ることは禁止されています。一般企業では法的に禁止事項はありませんが、個人情報保護法などでお中元・お歳暮のやり取りを拒むところがあります。会社関係でも個人でのおつきあいの場合(職場の同僚や友人・知人関係など)は贈っても差し支えはありません。いずれにしても、あらかじめ確認する必要があります。

 

2.いろいろなお祝い

お中元・お歳暮以外でもいろいろな贈り物がありますので、一例をあげてみます。

 

*結婚祝い*

お祝い金の場合は披露宴列席時のご祝儀の半額を目安に。目上の人には連名で贈ること。

品物の場合はお鍋やタオルなどの実用的なものが◎。予算は1万円くらい。「切れる」「壊れる」という意味から、刃物や陶製・ガラス製品はNGですが、グラスやお皿などの食器類はOKです。

 

*出産祝い*

生まれて7日(お七夜)から1か月以内に。

お祝い金の場合は1万円くらいまで。「職場一同」と表書きした連名が一般的。全員の氏名は中袋に、目上の人を右から順番に書きます。

品物の場合はお祝い金と同様の予算で。紙おむつなどの消耗品が喜ばれます。

 

*お見舞い*

職場の方とその家族の方が病気やけがで入院した場合のお見舞いも紹介します。

お見舞い金では親しい間柄では1万円、会社関係では5,000円が一般的。4(死)と9(苦)の数字はNG。市販のお見舞い用の封筒または白い封筒に入れて。個人の場合は相手が年上の場合は避けるのが無難です。

 

品物ではパジャマやタオル、本、雑誌、音楽CD、カード類(図書カード、i-tunesカードなど)、花、お菓子、果物など。尚、花はアレンジしたもので。

ただし、以下の花は贈らないようにしましょう。

鉢植えの花、シクラメン、菊、白い花、真っ赤な花、椿、あじさい、けし、百合

 

お見舞いへ行くには本人や家族に確認してから。入院直後、手術の直前直後は避けて。真っ黒な装いや女性の場合は派手なメイクや強い香水は避けること。面会時間など、病院の規則も確認すること。人数は代表で2名ほどがベターで、面会時間は10~15分くらいにします。

 

*転勤・退職*

不本意な転勤・退職(解雇や左遷など)でなければ宴席をセッティングして、せんべつを贈りましょう。

現金は一人3,000円程度、連名で3万円くらいがベター。

品物は本人の好みに配慮したもので。

いずれも「職場一同」とするのが一般的です。

 

3.お返しのマナー

*お中元・お歳暮*

お中元・お歳暮にお返しはいりませんが、届いたらすぐに電話で一言お礼を言います。礼状はそのあと3日以内をめどに出します。

 

*結婚祝い*

結婚披露宴出席者には当日の引き出物がお返しになります。

披露宴に出席していない人からお祝いをいただいたときは、夫婦連名の「内祝」と書かれた、結び切りの水引で。

 

*出産祝い*

「内祝」として、タオルやせっけんなどの実用品を子どもの名前で贈ります。子どもの写真などを添えてもよいでしょう。

 

*快気祝い*

退院したら、1か月以内をめどにお見舞いをいただいた人へ「快気祝い」をすること。もらったお見舞いの品の半額を目安に、食料品や日用品などの実用的なものをお礼状を添えて贈ること。

 

いずれも1か月以内でお返しをします。お返しの金額の目安は慶事では半額、弔事は3分の1。目上・同僚にも半額ですが、目下には同額にします。

せんべつや卒業祝いなどのお祝いではお返しは不要です。

 

マナーを守りつつも、心を込めた贈り物をしましょう。

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*参考文献*

「はじめてのビジネス ビジネスマナー」 古谷治子著 インデックス・コミュニケーションズ

 

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